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お取り寄せに武藤さんの完熟りんご
ご当地ドットコム9月末閉店に伴うご案内
ご当地ドットコムは、2020年9月30日(水)をもちまして、サービスを終了いたしました。これまでご愛顧いただき、誠にありがとうございました。
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※本サイトは、2021年9月末(予定)まで閲覧可能です。
今後のお問い合わせ先
生産者名 | マルハラ果樹園 |
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ホームページ | 観光果樹園 マルハラ果樹園公式サイト |
TEL | 0243-46-2543(平日 8:00〜18:00) |
FAX | 0243-46-2909 |

福島県二本松市。
9月初旬。緑豊かな羽山山腹のマルハラ果樹園を訪れた。果樹園を経営しているのは、この地で代々農業を営んでいる、武藤喜三さん。 約4ヘクタールの果樹園には、1列ずつりんごの木が整然と並んでいる。取材時は早生種の摘果の作業中だった。
マルハラ果樹園で育てているのは7品種。全体の約6割を占めるのはりんごの代表品種「ふじ」だが、平成14年の春から、すべての品種を「バイケミ農法」という栽培方法で育てている。
バイケミ農法とは、有機質素材である生竹を活用した農法。生竹を細かくすり潰したものを、地表面に撒布することで、土壌微生物を増殖させる。 自然の野山に育つ植物は、人間が手を貸さずとも、落ち葉や枯れ草を利用して生育する。この自然の摂理に学び、自然の生態系を保持しながら、生育を促す原理を農法として確立させたのが、バイケミ農法だ。
武藤さんとバイケミ農法の出会いは5年前(2007年当時)。この農法で育てた知人の桃を試食したことがきっかけだった。 市販の桃は通常、糖度が12〜13度で甘い桃とされる。しかし、知人の桃は、糖度27度を記録する抜群に甘い桃だったという。
また、マルハラ果樹園のある東和町は、朝晩の気温差が大きく、果物の生育には適した土地。元々味の良いりんごを育ててきた。 しかし、山腹にある果樹園は、地形的に土が浅く、植物の根がはりにくい状態だった。 その為、りんごの味は良いが粒が小さく、また収穫量が不安定なのが悩みの種だったという。バイケミ農法は、その土を豊かにしてくれる農法。
そこで、「『甘くてまさに美味しい。』そんな果物の域を極めた甘いりんごを作りたい。」
と、さっそく知人の紹介でバイケミ農法の普及に努めている提唱者の話を聞きに出かけた。
- マルハラ果樹園内。たわわに実をつけながら、整然と並ぶりんごの木。
- 竹パウダー。譲り受けた近くの竹林の竹を使用。春と秋、年に2から3回、りんごの木の下に撒布する。竹パウダーは自然素材を使ったいわば生ものなので、作り置きせずその都度製造する。
- 竹パウダーを蒔く機械。1.8トンあまりの量を一度に撒布する。

バイケミ農法を始めて、土が豊かになり、植物自体が強くなった。そこで武藤さんは、農薬を出来るだけ抑えた栽培にも積極的に取り組んでいる。
「安全で美味しいものをいかに作るか。」30年近く有機農法運動を続けている実践者と共に、取り組みを続けている。 現在、化学農薬を慣例栽培の半数以下、福島県の特別栽培基準以下に抑えることに成功している。
バイケミ農法で育てたりんごの特徴を伺った。
この農法で育てたりんごは、味、香り、日持ちが違うという。 1個置いてあるだけで、部屋中に充満するという香りの高さ。「ずっとりんごと一緒でその香りには慣れている私たちでも、際立った香りの高さに気づくようになった。」と武藤さん。
そして甘さ。武藤さんはこれまで、甘みを強くするために様々な方法を試してきたが、糖度上昇の幅は2〜3度が限界だったという。それが今では、皮を剥いて糖度計で測ると、18〜20度近くまで上がったそうだ。普通のふじなら、高くても13〜14度。16度以上になると、とても甘いと感じるという。
真っ赤に熟したりんごを手に取る。軽く拭いて一口齧ると、ジューシーな味わいに驚かされる。際立った甘さはもちろんのこと、とてもみずみずしいのだ。ジューシーさの秘密と尋ねると、「自然のりんごが持つ本来の美味しさを引き出しているからだよ」。
- 完熟の秋茜。真っ赤に実るのが特徴。
- 武藤さんのパートナー・幸子さん。摘果作業中。

バイケミ農法を始めて4年目の昨年(2005年)、「成果が見え始めたから」と、この農法で育てたりんごを特別に「かぐやひめ印」と名付けて販売を開始した。名の由来は、竹を使った栽培方法が「かぐや姫」の伝承を連想させるから。
武藤さんの目標は、「こんな美味しいりんごは今まで食べたことがない」と言われるものを作ること。
その目標を実現させてくれるバイケミ農法と出会えた。作業の手間や、低農薬栽培のための問題は数多い。それでも、少しずつこの農法の成果が見え始めてきている。
「お金も手間もかかるけど、今年出来たりんごをみると、やってよかったと思う姿になってきているよ。」
果樹を育てる喜びは何か、との問いに武藤さんはこう答える。「果物を育てていると苦しいことの方が多いよ。自然のものだから、お客さんに叱られることもある。だけど、思った通りに近づくと嬉しいし、収穫したものを、『あれは美味しかった』って言われることが何より嬉しいね」。そう語る武藤さんの表情は、苦労よりも多くのものを得られるのであろう、穏やかさに満ちていた。
「かぐやひめ印」の販売開始から2年。長年マルハラ果樹園のりんごを買い求めているお客様が、「いつものりんごじゃなくて、『かぐやひめ』を送って。」と指定してくるという。 「これまでと同じ木で育ったりんごなのに」と武藤さんは楽しそうに笑う。
美味しいりんごを作るため、そしてそのりんごを食した人々が笑顔になることを願って、毎日変わらず果樹園に足を運び続ける武藤さん。 りんご栽培のバイケミ農法先駆者とも言える武藤さんが、手塩にかけて育てたりんご。秋から初冬にかけて色づきを増す、深紅の果実をぜひ味わっていただきたい。
- 色づき始めた「ふじ」。冬にかけて香り高く、甘みを増していく。表面の白い斑点は、有機栽培でも使用されるボルドー液というもの。消石灰と硫酸銅の天然資材を混合した消毒液。目に見えない強力な農薬もあるが、恐ろしいから、使わない。
- 富士山の見える最北端の山、羽山から見下ろす夕景。
2007.9.4


投稿いただいたユーザーレビュー
おいしさ:★★★★★ 料金:★★★★★
毎年、予約開始の連絡を心待ちにしております大好きなりんごです。生ではもちろん、ジャムにしてもとてもおいしいです。これからも、ふじと同様に楽しみにしています。おいしいりんごをありがとうございます。(30代・女性)
おいしさ:★★★★★ 料金:★★★★
マルハラ果樹園のりんご かぐやひめ印・秋茜を購入させていただきました。箱を開けると真っ赤に染まった光沢のよいりんごからよい香りがふわっと広がり、思わず一つ。サクサクっとした歯ごたえと甘味がほどよく、とても美味しくいただいています。どうもありがとうございます^^(40代・女性)
おいしさ:★★★★★ 料金:★★★★★
ノンワックスということで、丸ごとかじって食べてみました。すると蜜が断面から滲み出し、こぼれてしまうほど。果肉も蜜できらきらしていて、感動しながら丸々食べ終わりました。小さい子供に是非、かじって食べさせたい一品です。(30代・女性)
おいしさ:★★★★★ 料金:★★★★★
甘くて蜜も入っていて、とっても美味しくいただいています。それに、武藤さんのりんごは香りがとてもいいですね。毎朝家族皆でりんごを食べるのが日課になりました。今朝も皆で「やっぱり美味しいね。」といって仕事にでてきました。また注文します。(30代・女性)
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