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- 魚介(漁港からおすそわけ)
- 神室亭のイワナ・ヤマメ
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秋田県雄勝郡秋の宮。
坂上田村麻呂の故事にちなむ神室(かむろ)山。その裾野の薄久内(うすくない)川沿いで、イワナやヤマメの養殖が営まれている。
仕分け槽からすくった魚が、樽を飛び出す勢いでピチピチ跳ねる。「親父がここまでやってくれたことを、次につなげたかったから」とは、息子の由利浩之さん。
当地は、おいしい魚の出荷地であると同時に、貴重な神室の天なる資源を、家族や地元の人たちが支えていくグリーンツーリズムの拠点でもあるのだ。
グリーンツーリズム(豆知識に関連情報)とは、農山漁村で自然や文化、人々との交流を楽しむ滞在型の余暇活動のこと。
養殖場の隣に建つ「神室亭」という木造の小さな食堂が、その発端となっている。
経営者で活動の代表者でもある父親の隆さんは、「神室の恵みを守り続けたい」と語る。
秋田県一といって過言ではない清らかな水系を有する地で、それを保全するための取り組みが、食の分野でも着々と展開されているのである。

- 美しい、薄久内川と神室山。


冬場は積雪2mの寒冷地、結氷すれば魚の動きは鈍る。ところが水槽に氷は張らず、真冬でも泳ぎ回って餌を食べられる水温の5、6度が保たれる。逆に、真夏でも水温が20度まで上昇しない。
随所に湧出する神室山の伏流水(雨水や雪解け水)を引いているためだ。霊峰の水は尽きることなく地下をつたってこんこんと水槽へ流れ込む。この循環こそ、天然の温度調節を果たし、魚の成育を促すのである。
イワナやヤマメの、ピンと張った尾びれや背びれに、薄朱を帯びた斑紋の銀色の輝きに、その健やかな成長が見てとれる。
「ぜんぜん泥臭くない、川魚っておいしかったんだ、またくる、といわれます」とは、隆さんの妻で料理担当の文子さんや、メンバーの栗田さん。
厚生労働省の水質検査でもph7.5というアルカリ度を誇り、飲用水としても名高い澄んだ水で大きくなる魚たちだ。あっさりしてクセがなく、かすかな甘みすら感じさせるイワナやヤマメの塩焼きを、頭から尻尾まで、魚嫌いの子どもが完食する。
「水槽の天日干しやフンの処理など、衛生管理に最も気を使う」という浩之さんの作業を助け、食の先入観を払拭させる水の力は偉大である。

イチリンソウの可憐な白い花を眺めながら、山菜の自生地を歩く。秋田杉の樹間を縫うように流れるせせらぎも、養殖場と同じ水源である。踏みしめる腐葉土(落ち葉等が堆積したもの)が、本神室・前神室の山々の伏流水をろ過してくれるのだ。
付近には集落もあるが、「生活用水とは排水路を別にするよう陳情した」という隆さんらの地道な努力が、こうした聖域を守ってきた。圧倒的な静けさのもと、「鷺が魚を食べにくる」との浩之さんの言葉を思い出す。
白い羽を広げて飛来する美しい天敵すらも、共存させてしまえる包容力を備えた地。薄久内川には、オニヤンマも群舞する。美味の魚に舌鼓を打ちながら、その産地や人々の懐深さを思い描いてみたいものである。


- 春には、山菜も販売。神室山の山の恵みもご家庭にお届けしている。
山菜詳細 >>
神室亭グリーンツーリズム

グリーンツーリズムとは、農山漁村地域で、その豊かな自然や文化、人々との交流を楽しむ滞在型の余暇活動のこと。神室亭ではこの言葉が一般的になる20年も前から、食事や釣り体験等を通じ、都市生活者に地域の変わらぬ魅力を紹介してきた。一日一組(最大5名)まで宿泊も受け付けるので、夏休みは子どもたちの体験学習拠点として賑わう。ストレスの多い現代人にとっては、心身を癒せる山麓の別天地だ。
電話 0183-56-2738
写真:神室山を背景に左から、栗田さん、浩之さん、由利隆さん、文子さん、高橋さん、小松田さん。

「霊峰・神室山の伏流水を引き育てました。聖なる山の恵みを受けた、渓流魚の味を伝えていきたいです。」
季節限定・予約販売:6月限定
ワタ(内臓)を取って氷詰め、魚体を見れば鮮度の良さがわかります。
イワナやヤマメとワラビセット、ヤマメのから揚げセットもご用意。
新鮮でしかもワタ抜きなので、届いてすぐ調理できるのが便利。串刺しの塩焼きや、赤みそ、酒、みりん、砂糖、卵のみそダレを仕上げに塗る「みそ焼き」も好評です。遠火で20分を目安にじっくり焼けば、骨まで丸ごと食せます。わらび名人・小松田さん(詳細は山菜画面)のわらびも、生摘みしてあく抜き調理済みで出荷!直送だから、粘りや風味を堪能できます。
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- 小松田 アツ子さん
- 「ワラビは、一日で立ってくる(茎が伸びる)ので、5月からは毎日回らねば!」
- プロの目と健脚の賜物
- 収穫の好機を逃さないよう、広大な山間のほ場を朝夕に巡回。干しでなく、貴重な生ワラビが手に入るのも、そんな小松田さんの旬を捉えるプロの目と健脚の賜物なのである。











