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- 哲人秀さんの根菜
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農薬や化成肥料による環境汚染や人体への薬害を避けるため、各地で無(低・減)農薬、有機肥料栽培への努力が続けられている。
ところが、土壌を活性化させ作物に栄養を与える有機肥料においても、安全性が懸念されるケースがある。例えば、ホルモン剤や輸入飼料で育った牛の糞を堆肥に使えば、薬害の心配がゼロとは言い切れなくなるからだ。
となれば、肥料も一切使わないのが究極の無農薬ということになるが、無肥料では地味が痩せて作物がまずくなる、あるいは育ちにくいというのが、一般的な見解だろう。
だが、この課題に挑み、全国でも稀少な完全無肥料・農薬不使用栽培で7年目を迎えたのが、北海道常呂郡訓子府(くんねっぷ)町の伊藤秀幸さんである。
農業歴41年の通称「哲人秀さん」は無肥料栽培を始める前は、化学肥料や農薬を使わない有機栽培を20年間していたが、7年前全面完全無肥料・農薬不使用栽培へ切り替えた。
哲人秀さんの無肥料栽培の玉ネギは、TVの人気料理番組にも紹介されるほどだが、「農薬や肥料など、その土地に本来なかったものをよそから持ってくるという発想ではなく、あるがままで作っています。」とのこと。
それは何を意味しているのか?このどこか謎めいた秀さんの返事に導かれ、新たな農の世界を訪ねた。

- 秀さんと「ふきのとう」の佐藤さん。二人は小学校の同級生でもある。

- 秀さん作の玉ねぎは、ゴールデンタイムの某人気グルメ番組で「特選素材」として紹介された。「放映後は反響がすごかったですが」、哲 人はいかなる時も飄々としている。
のっけから不思議な話が出た。
「ニューギニアには、タロイモしか食べないのに、投入エネルギーより産出エネルギーが高い民族がいるんですよ」。彼らはタンパク質でなく炭水化物の芋をわずかに食べて筋肉質の体を保ち、密林で精力的に暮らしているのだそうだ。
栄養学の常識ではにわかに理解しがたいが、秀さんは「元素転換、さらに物質交換が行われるので」と続ける。
「この空気中にも目に視えないたくさんの元素がある。それが例えば酸素や炭素といった分子になり、やがて分子どうしが結びついて物質になるでしょう?」。そうした結びつきが「うまくいけば」、作物は「自ずと育つんです」。
そこで、呼吸を例に考えてみた。ヒトが吐く二酸化炭素で植物は光合成を行い、ヒトは植物の出した酸素を吸う。ヒトと植物、それぞれが体内で必要な物質を作る(結びつける)機能を生まれながらに備えていて、そのことが互いを生かし合っている。 「だから、作物と自然の関係も同じ、エネルギーの高い場所だとそれが進むんですよ」。
その言葉を胸に、18町歩(18ヘクタール)のほ場に出てみた。
曇天の肌寒い午後である。なのに空気が清らかで、ただそこに居るだけで落ち着ける。妻の喜代美さんが「気分が悪くてもここに来れば治る」というこの畑も、作物や自然、そして人が、互いに必要なものを交換し合える場所となっているということのようだ。

- 天へ続く道と書いて「お天道さま」。注ぐ陽も降る雨も、吹く風も舞う雪も、この地に根ざす作物への天の恵みとなっている。

- きゅっと引き締まって重量感のあるジャガ。きめ細やかな芋本来の素の味を、何もつけずにまずは食して。
続いて、採れ立て野菜を口にしてみた。小振りで持ち重りのするジャガの素朴さ。清冽な酸味と甘みのトマト。鮮緑に輝くピーマンの味の濃さ。どれも口々に「食べて!」といわんばかりの迫力だった。
「あるがままを受け入れる」ことが、化学も機械もなかった時代の原種のうまさを呼び覚ますのか。
マラソンランナーが沿道の声援に「エネルギーをもらう」とはよく聞くが、この畑の作物も、天や地の自然、そして作り手からもエネルギーを得ているように思えてきた。
「野菜さん中心の生活」と笑みを浮かべる秀さんは、朝4時から夜7時まで畑仕事という。発芽や定植、雑草取り、収穫など一連の作業は他の産地とも変わらないが、農薬も肥料も入れないぶん労働量は相当なものにちがいない。
それでも秀さんは、1日15時間もの作業を「したいからやっているだけ」と語り、楽しげに畑を眺め空を仰ぐ。そんな姿が哲人と呼ばれる由縁なのだろう。
今回は、栽培技法ではなく、作り手を介した作物と自然との在り方が取材テーマとなった。すべてを自然の循環に委ねる秀さんの、まさに哲学的な姿勢を文章で結論づけるのはむずかしく、感想を述べたにすぎないかもしれない。読者の中には、芒洋たる印象を受けた方もおられるだろう。
だが、現場での体感は今も確かな事実として尾を引いている。だから、これだけは最後に明言しておきたい。うまい野菜。それが毎年実っている。オホーツクの大地に生きる哲人の、この畑で。

- どの野菜も活き活きと光を放っていた。ピーマンは種まで美味。

- 哲人の志に惹かれ大勢の人々が集る。元マグロ船の漁師・佐々木徳(のぼる)さんも、 その一人。人生後半、ここで理想の農法を研修するため「オカに上がった」。

- 甘く、身のしっかりとしたとうもろこし。無肥料、完全農薬不使用で栽培。う〜ん、やっぱりすごい。

- 小豆。豆類も同様に栽培しています。
豆は、こちらで販売しています。>>

- 無肥料・無農薬栽培の小麦!まだ自家用だが今後が楽しみ。
2006.8.19 取材文/乾 みさこ
開封を待つのも楽し「哲人秀さん」の根菜。
完全無肥料・農薬不使用栽培の幸を、お届けします。「お天道さま」と「野菜さんたちの個性」の結びつきが、今秋どんな実りを運んでくれるか。エネルギーに満ちた根菜のさまざまな大きさや形を思い描きつつ、箱を開ける瞬間を楽しみにお待ちください。
「小粒で旨味が濃く、まるごとシチューなどに調理できる」と人気のミニ玉の玉ねぎも、限定販売です。

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| 商 品 名 | 哲人秀さんのかぼちゃ |
|---|---|
| 価 格 | 3,200円 (10kg) |
| 送 料 | 全国一律700円(一部離島を除く)送料詳細 |
| 配送形態 | 通常便 |
| 生 産 者 | 伊藤 秀幸 |
| 産 地 | 北海道常呂郡訓子府 |
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